東京未来大学オープンキャンパス見学を終え、後日、同大学エンロールメント・マネジメント(EM)局 局次長の杉本純哉さんよりオンラインZoomにてお話を伺いました。(インタビュアー:学校広報ソーシャルメディア活用勉強会事務局、取材日:2024年9月4日(水)、文:今野京)
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―― オープンキャンパスにおける、学生スタッフの誘導、トークなど、秀逸でした。どのように教職員からの伝達、チームワークや後輩の教育体制などを整えていますか。学生スタッフ(キャンパスクルー)のモチベーションは何ですか。

杉本さん 私たちは、オープンキャンパスを「学生の成長の場」とも捉えています。それは学生たちも同様に考えています。学生スタッフになるには、選抜がありますので「選ばれし者」という誇りもあります。実働は2年生です。「教育コンテンツ」としての役割もあり、開催回ごとに我々職員や先輩の学生スタッフから反省点などをフィードバックしています。みんなで振り返りをしてPDCAを回し、ブラッシュアップしています。
 スローガンは「来てよかった、をすべての人に。」としています。これは、参加者もスタッフ(学生・教職員)もかかわった人がすべてオール満足の理想のイベントを作り上げようというマインドで、お互いに切磋琢磨している関係です。学生も、自身の成長がモチベーションとして感じられています。

―― 素晴らしいですね。学生スタッフが企画したグループワークが充実していましたので、いろいろなプログラムに参加したくなります。オープンキャンパスに複数回参加する場合には、同じ学部、または専攻のプログラムに参加されるのでしょうか。

杉本さん 本学のオープンキャンパスは年間40回以上開催しますので、複数回参加するようにプログラムを最初から設計しています。入試の対策コンテンツ、学びのコンテンツ(学生企画や模擬授業など)を選べるようにスケジュールしています。最後のアンケートでは、次回の参加の日程を選ぶ項目があり、そこで選択することでそのまま参加予約ができる仕組みを作っています。

――年40回以上の開催とはずいぶん多いですね。学生もかなり成長し、就職活動にも役立ちそうです。オープンキャンパスは開催回数の多さにもかかわらず、先日の回も参加者が多いと感じましたが、高校への周知はどのようにされているのですか。

杉本さん 単純に回数が多いことと、都内で、交通の便が駅から2分と近いことが、本学のアドバンテージだと考えています(参考:東京未来大学のアクセス)。特に、今回参加いただいた時期は、夏休みの課題をこなすために大学のオープンキャンパスに行く高校生が多いこともあったと思いますが、「オープンキャンパス」「東京」のキーワードで検索すると、「東京未来大学」がヒットするということも選ばれる要因ですね。またWEB広告に力を入れていますので、それも要因の一つだと思います。

―― キャンパスアドバイザーの存在が、貴学では非常に特徴的です。EM局(エンロールメント・マネジメント局)のキャンパスアドバイザーは他の部署(教務課、学生課等)の職員も兼務しているようですが、このような制度は創立時からあったのですか。アドバイザー関係の業務量はどの程度でしょうか。

杉本さん 三幸学園は、もともと専門学校を中心に展開してきた法人です。専門学校でいう「担任制度」を4年生大学でも導入したのが「キャンパスアドバイザー制度」です。キャンパスアドバイザー1名あたり、2クラス程度を担当しています。
 「いかに退学を防止できるか」「いかに就職を決定させられるか」も大事にしていますが、一番のミッションは、「学生の可能性を見つけて、その可能性を最大化する」ということです。外部にはシンプルに「成長支援」と説明しています。
 具体的には、「あなたは、こんな力があるから、キャンパスクルー(学生スタッフ)に向いている」、「今度大学のイベントがあるからが実行委員をやってみたら」など学生一人ひとりに対して、活動フィールドが広がるように、一歩を踏み出す背中を押してあげます。
 そのためキャンパスアドバイザーは、日中は学生との面談に多くの時間を割いています。またキャリア教育の一環として、キャリア科目「キャリアデザイン」の授業も担当します。授業をして、面談して、事務作業をして(笑)大変忙しいですが、教員と職員は相互信頼し教職協働で学生の成長をサポートしています。

―― 伺っているだけでも気が遠くなる忙しさです。東京未来大学の組織だからこそできる学生に対する手厚いサポートは、一夜にしてならず!と納得いたしました。
本日はありがとうございました。