2024年12月9日、GKB48勉強会「“キャリア支援改革”で学生募集と採用に変革を~大学と企業の連携のカタチ」がアルカディア市ヶ谷を会場として、オンラインライブも並行して行う、ハイブリッド形式で行われました。本勉強会では、大学のキャリア支援改革と、それを学生募集や企業採用活動にどう活かすかをテーマに、大学キャリアセンター長と大学ジャーナリストの二人が講演を行いました。
(司会は、株式会社ライフマップ 学校広報応援部 弘井崇 氏)

大正大学キャリアセンター長、佐藤徹明氏による講演

 講演1として、大正大学キャリアセンター長の佐藤徹明氏が登壇。佐藤氏は、大学全体のキャリア支援体制を「リレーションシップ・マネジメント推進機構」を軸に再構築した取り組みについて紹介しました。
 大正大学では、令和2年度「知識集約型社会を支える人材育成事業」(文部科学省 大学改革推進補助金)に採択されたこともあり、従来の「就職指導」から「キャリア形成指導」へとシフトし、入学から卒業後までを一体的に捉え、データに基づく教育改革を推進、組織の縦割りを解消し、大学全体として学生支援を行う取り組みを実践しています。また、企業向けオープンキャンパスの実施や卒業生データの分析など、大学内外との連携強化による具体的な成果は、参加者に大きな示唆を与えました。

大学ジャーナリスト、石渡嶺司氏による講演

 講演2として、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が、採用市場の現状とキャリア支援の課題について語りました。現在の「超売り手市場」における就職活動の早期化や長期化に触れ、就職氷河期から採用担当者が苦労する「採用氷河期」への変化を指摘。企業が学生との接触機会を求める一方で、学生のよりよい就活支援として、大学が柔軟かつ組織的に対応することの重要性を強調しました。また、高校生や保護者が大学選びで重視する「キャリア支援の質」について触れ、オープンキャンパスや大学案内等での効果的な紹介事例について提案がありました。

質疑応答タイムでは参加者からは多くの質問が寄せられ、講演者2人が丁寧に回答や解説をしました

 講演後の質疑応答では、参加者より、具体的な学内の組織連携や就活支援方法や学生募集広報上の具体的なキャリア支援紹介方法等、多くの質問が寄せられ活発な意見交換が行われました。参加者からのアンケートでは「大学とジャーナリストという二つの視点から学べたことで多角的な理解が深まった」「(大学の)本音、ありのままの事例紹介が大変参考になる」「卒業生との連携、企業との連携、学内での連携など、課題は多いが、本学の取り組みにも入れていきたい」「地域活動やキャリア支援についてどう受験生に伝えるのか、有意義な広報活動を考える機会となった」などの感想が寄せられ、大学と企業が連携することでよりよい学生のキャリア教育や就活支援や採用活動につながる可能性を発見した勉強会となりました。(参加者、約50名)

 なお本勉強会は、GKB48(運営:株式会社シンクアップ)と株式会社ライフマップの共催、一般社団法人ファーストスタープロジェクツ株式会社インフォザインNext-Tek株式会社のご協力をいただき、実施しました。

【追記】本勉強会のオンデマンド動画は、下記のサイトから視聴申込可能です(有料)