2025年3月18日、GKB48では、「2050年の大学の姿を考える」シリーズ第4回として「新・学生募集広報~出願につなげるオープンキャンパス設計とWeb・デジタル戦略」セミナーをアルカディア市ヶ谷にて、開催しました。少子化が進む中、大学・短大・専門学校の学生募集はますます厳しい局面を迎えています。本セミナーでは、オープンキャンパスの改善とWeb・デジタル活用の両面から、具体的なアプローチや将来を見据えた戦略を共有し、参加者同士のディスカッションも交えながら、学びを深めました(参加者 約30名)。

東京未来大学 エンロールメント・マネジメント局 次長 杉本純哉 氏

 最初の講演「来場者の満足度を高め、出願へつなげるオープンキャンパス設計」では、エンロールメント・マネジメント局 次長 杉本純哉氏が、東京未来大学での実践をもとに、オープンキャンパスをどのように設計すれば「来場者の志望度向上」や「出願への歩留まり最大化」につながるのか、具体的な仕組みについて紹介しました。

 印象的だったのが、「OCから出願率を高める数値管理」と「学生スタッフによる徹底した運営」。学生募集活動は「数字」が成果として問われる業務ですが、東京未来大学では、オープンキャンパスでの様々な「数値」をもとに、出願までの「OC方程式」を編み出されています。また、「“来てよかった”をすべての人に」というスローガンのもと、学生スタッフにも定量・定性の目標を設定し、PDCAサイクルを通して運営の質を高めているとのこと大変、説得力のある内容でした。
参加者からは、「OC学生スタッフの組織化には長い時間がかかると思いますが、組織化を目指す上でのヒントを見つけることができました」といった声も寄せられました。

B.A.O.V株式会社 取締役COO 吉田涼平 氏

 次の講演「資料請求に頼らない新学生募集広報戦略」では、B.A.O.V株式会社の吉田涼平氏が、デジタルマーケティングの視点から、今後の学生募集がどう変わっていくのか、大胆に未来像を描きながら語りました。「2050年の進路選択、進学先の検討は、AIによるリコメンドが主流になる」との見立てから始まり、現在でもLINEなどを活用した“半自動パーソナライズ”が進んでいることに触れ、「資料請求頼みの募集活動」からの脱却が急務であることを指摘がありました。

 「学校業界で起こる近い未来は、企業で起きる変化の“遅れ版”か“しょぼい版”」という示唆は、参加者にとっても衝撃的ではありつつ、同時に大きな共感も得られ、「危機感を感じた」「これまでの延長の学生募集では限界があるがどうするべきか」といった感想が多く寄せられました。

白熱するディスカッション

 セミナー後半では3グループに分かれてのディスカッションを実施。他大学の取り組みや課題感を共有しながら、自学の立ち位置や次の一歩について考える時間となりました。
 参加者からは以下のような声が聞かれました。
・2050年の話が印象的でしたが、それを見据えて2030年・2040年をどう過ごすかを考えるきっかけになった。
・AIの進化により“人の認知能力の擬似拡大”が起きる中で、アプローチも教育の方法論も変えていく必要がある。
・大小の媒体社への依存からの脱却の必要性について、初めて現実味をもって理解できた。
・自学内のどこから動かすべきか、まだ漠然としているが、考える契機になった。

セミナーの内容は、オンデマンドで視聴いただけます!
当日参加できなかった、遠方の方のために、セミナー録画を編集したオンデマンド版セミナーをご用意しました。(5月6日まで視聴可能)。ぜひ、下記よりお申込ください(画像をクリックすると詳細が確認できます。)

【オンデマンド】新・学生募集広報~出願につなげるオープンキャンパス設計とWeb・デジタル戦略

 また、次回GKB48セミナーは4月24日(木)「ブランディング×マーケティングで強化!学生募集の成果につなげるWeb戦略」になります。併せてご検討ください。