オープンキャンパス見学特集第二弾は、東京都にある私立文系大学の東京未来大学です。学校法人三幸学園が、足立区の大学誘致政策を受けて2007年に開学、2学部、2通信教育課程を設置した大学です。三幸学園には、東京未来大学のほかに、全国に64の専門学校、1つの短期大学、2つの高等学校を持つ学園であり、専門職教育機関としての基盤とノウハウを生かした大学運営に定評があります。
(取材日:2024年8月18日(日) 取材・文:今野京)

 

 2024年8月18日(日)、東京未来大学のオープンキャンパスに参加してきました。東武スカイツリーライン堀切駅に着くと、目の前に東京未来大学が見えます。駅から徒歩2分の好立地、閑静な住宅地、近くに川が流れ緑豊かな自然もあり、ここが都内かと思うほどホッとする環境です。
 正門玄関では、たくさんキャンパスクルー(学生スタッフ)が笑顔で迎えてくれました。受付が終わると高校生と保護者に分かれます。今回は高校1~2年生対象のレギュラープログラムの中の「モチベーション行動科学部」に参加しました。

東京未来大学概観
東京未来大学
学生スタッフ(キャンパスクルー)

笑顔あふれる学生スタッフの連携

 「モチベーション行動科学部」の教室に入ると、ホワイトボードに今日説明されるらしき手書きの文字やイラストがあり、待ち時間からワクワクします。開始時間になると、「キャンパスクルー」と呼ばれる学生スタッフのモチベーション行動科学部2年生フタバさんの司会で、スタッフ達の自己紹介からスタートします。名前だけではなく、趣味や好きな食べ物などを話してくれるので、親近感がわいてきます。
 その後、学びの説明をフタバさんが仕切って、スタッフや参加者を巻き込みながら進行します。現役学生、しかも2年生が学部の学びについて、「モチベーション」という言葉から落とし込んでいく技!は素晴らしく、わかりやすい、そして楽しい。(あまりにも説明や進行が上手いので、驚きましたが、後日のインタビューでその秘密が分かりました。詳しくは後編で説明します。)
 「モチベーション行動科学部」については、心理学を中心に経営学・教育学をミックスさせた学びだということを、身近な事例を挙げてスタッフとの掛け合い形式で説明してくれました。難しそうなキーワードをから資格取得までを笑いを混ぜながら説明するのでどんどん引き込まれます。
 続いて、キャンパスアドバイザーの岡本彩佳さんから、4年間の授業のプログラムやグループワークを通して社会で必要なコミュニケーション力が自然に高まっていくとの説明がありました。その際もキャンパスクルーと掛け合いをしながらの説明ですので、学生視点での4年間の学びが分かりやすく、すんなりとイメージできます。

知らない人同士がグループになるキャンパス見学

 説明が一通り終わると、次はキャンパス見学です。キャンパスクルーが企画したプログラムが、見学と同時にスタートします。知らない人同士が組み合わさるように1~5番の札を渡され、同じ番号が1グループになって、各キャンパスクルーに付いていきます。私は、フタバさんのグループに参加しました。リーズナブルな学食や、就職相談ができる、おしゃれな「キャリアカフェ」(そこでは、お茶も出してくれるそうです)などを見学しました。

就職の相談もできる「キャリアカフェ」

 学内にあふれる他の見学ツアーグループとすれ違い「こんにちは~」と声を掛け合いながらツアーは進みます。壁に貼られたポスターの学友会組織や部活などの紹介も参加者を会話に巻き込むので、グループ内に連帯感のようなものが生まれてきます。
 なお、このキャンパスツアーの途中で、後ほど行われるグループワークのための課題が出されます。私の参加したグループは“バンドワゴン効果”(注)についての事例でした。
(注)たくさんの人が良いと言っている、ひと・こと・物は自分も良いと思うこと

 EM(エンロールメント・マネジメント)局という看板がある部屋の前に案内されました。そこでは入室の際の挨拶、言葉遣いなど社会で必要なビジネスマナーを厳しく指導されていることも説明してくれました。EM局前のホワイトボードには、キャンパスアドバイザーの顔写真付きの紹介が貼りだされており、「入学から、就職までの4年間、お兄さん、お姉さんのように何でも相談できます」と学生一人ひとりに寄り添いサポートを徹底してくれる様子が伝わってきます。在校生からの信頼できる関係を感じ取ることができました。

参加者同士で盛り上がるグループワーク

 さて、教室に戻ってからはグループワークが始まります。先ほどのツアー内の仕掛けられた課題の答え合わせです。その様子で驚いたことは、今日出会ったばかりの参加者たちが、グループ内ですっかり打ち解けて楽しそうに話し合っていることです。その間4人のキャンパスクルーが各グループに声をかけて話を盛り上げます。最後のグループ代表発表では、みな自分の意見を積極的に述べて、各グループに課されたそれぞれの心理学の効果についての事例を共有していました。「モチベーション行動学部の学び」が社会で心理学をベースに必要とされる教育をグループワークという手法で力をつけられると実感できます。
 東京未来大学のオープンキャンパスのプログラム充実感は、入学者の66.5%が3回以上、19.5%が2回もリピーターがいた(※2023年度入学者実績:東京未来大学HPより)ということからも、うなずけます。

グループワーク

大ホールで個別説明?

 その後は、大ホールに移動します。この日の参加者全員で、入試についてのスライドを見て説明を聞きました。驚いたのは、その後です。「次のプログラムは個別説明」と紹介があり、この大ホールから誘導と案内は難しいのでないかと考えていたところ、なんと在学生であるキャンパスクルーが大ホールでそのまま会場の参加者に声をかけて相談に乗りました。
 このようなスタイルは見たことがなかったのですが、参加者にしてみれば、並んで待つこともなく、在学生である学生スタッフが声をかけてくれるので話しやすい雰囲気です。学生スタッフは、質問を推察して自分の体験や安心感を伝えてくれるので、緊張することなく気軽に質問できるのです。
 感動しながら、東京未来大学のオープンキャンパスを後にしました。

大ホールでの入試説明。終了後に個別説明が行われました

後編はコチラ