「高大接続」という言葉が1999年の中教審答申で初めて使われて以来、高校と大学の連携の模索は続いてきました。そして、このたびの新学習指導要領の改訂により必修化された高校の「探究」学習を、大学と連携したり、総合型選抜に利用したりする例が増えています。しかし、新しい取り組みであるがゆえに、高校での授業の設計や指導方法、高大連携の充実化、従来の大学選抜、進路指導との関係など、様々な課題が出てきています。
今回の関西GKB勉強会では「高大連携」「社会連携」「探究」学習に焦点を当て、予測困難な時代に生きる生徒・学生の教育のあり方を考えます。これらを積極的に取り組む大学・高校の方に発題をいただいた後、高校と接続する大学・短大・専門学校の教職員の方を対象とし、じっくり意見・情報交換の時間を設けます。ぜひご参加ください。

【勉強会開催概要】
日時   2022年10月31日(月) 18:00~21:00(開場 17:45)
場所   グランフロント大阪 北館 ナレッジサロン プレゼンテーションラウンジ
     JR「大阪」駅 徒歩 3分/ 地下鉄御堂筋線「梅田」駅 徒歩3分
     阪急「大阪梅田」駅 徒歩3分/ 阪神「大阪梅田」駅 徒歩5分

●テーマ  「これからの高大連携、さらに社会との連携のあり方を考える」
●主催   学校広報ソーシャルメディア活用勉強会(通称 GKB48)

主なプログラム(敬称略)
第1部  発題
発題1(30分)
 福島大学 教育推進機構 高等教育企画室 准教授 前川直哉
 「福島県での高校生・大学生のサービスラーニングの取り組み
       ~灘校教員から福島のNPO、そして大学教員へ」
発題2(20分)
 常翔学園中学校高等学校 校長 田代浩和
 「進学校から教育先進校へ 〜常翔学園中高のチャレンジ」
発題3(20分)
 京都文教大学・短期大学 社会連携部 入試広報課 井出大地
 「高校と、地域とともに育てる地域人材 ~探究学習における高大「教育」連携・接続の視点から」
発題4(20分)
 学校法人梅花学園 常務理事・梅花女子大学 企画部長 藤原美紀
 「梅花女子大学のエレガンスへの挑戦 〜感性×技術の融合による275件の産学連携の実践」

第2部 グループディスカッション
発題をもとに、参加者で意見交換・情報交換を行います。(60分)
昨年度のGKB関西オンラインセミナーで登壇した大学職員の方々にもご参加いただく予定です。
(参考 GKB大学広報オンラインセミナー2021 https://bit.ly/3fZT306 )

対象       高校・大学・短大・専門学校の教職員
参加費      1000円(当日会場支払)
申込       コチラよりお願いします→ https://forms.gle/rNMrZFp2A3tBiiVW9
申込定員     約20名
申込締切     10月29日(土)17時

発題者・大学紹介
前川直哉 福島大学 教育推進機構・高等教育企画室 准教授
1977年、兵庫県生まれ。東京大学教育学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間・環境学)。母校・灘高教諭を経て、2014年福島市に転居、一般社団法人ふくしま学びのネットワークを設立、同法人の理事・事務局長も務める。2018年より現職。

田代浩和 常翔学園中学高等学校 校長
同志社大学英文学部を卒業後、大阪工業大学高等学校(のちの常翔学園中学校・高等学校)英語科教諭。2000年からの進路指導部長時代に常翔学園高校のキャリアプログラム「JOSHOキャリアアップ・チャレンジ」を構築、キャリア教育を常翔学園の教育の中心に据えた。その後も1人一台のiPadを利用したICT教育、科学探究授業ガリレオプラン、グローバル教育を推進。教頭を経て2022年4月から同校校長に就任。

京都文教大学・短期大学
京都宇治市に所在。総合社会学部、臨床心理学部、こども教育学部の3学部3学科を設置。「ともいき」の精神を掲げて地域に根ざした実践的な教育と研究を行い、社会貢献活動にも注力。
近隣の府立高校を中心に、高大接続の視点で「教育」連携を深め、特に「総合的な探究の時間」において授業の設計、外部人材のコーディネート、大学生の参画などを協働して推進。また「探究学習研究会」や「探究学習交流会」といった、高校同士や学校種を超えたプラットフォームの企画・運営も行っている。

梅花女子大学
1878(明治11)年に大阪初の女学校として創立した梅花女学校を前身とするキリスト教主義の女子大学。大阪府茨木市に、文化表現学部、心理こども学部、食文化学部、看護保健学部の4学部9学科。自ら問題を発見し、解決するチャレンジし続ける力と、品性や思いやりというエレガンスさ、この両方を兼ね備える「チャレンジ&エレガンス」な女性の育成をめざしている。全ての学生が、産学連携を実践。2011年から現在まで275件の事例があり、女子大学生の感性が多種多様な企業と新たな価値を生み出している。