学校広報ソーシャルメディア活用勉強会(通称GKB48)は、教育カンファレンスを8月27日(日)、明治大学アカデミーコモンにて4年ぶりに開催しました。全体テーマは「どうなる日本?どうする教育?~探究と高大社連携の可能性」とし、6人の登壇者のプレゼンおよび対話セッション(ワークショップ)を、会場とオンラインで結んでハイブリッドで実施するというチャレンジングな試みを行いました。(全体プログラムはコチラ)
午前は、頻繁に話題に上るようになった生成AIに注目し、一般社団法人ファーストスタープロジェクツ理事長 渡邉純一 氏や青山学院中等部 情報担当講師、スタディサプリ情報Ⅰ講師 安藤昇 氏により、AIと教育との関係や付き合い方に関するプレゼンが行われました。AIを積極的に活用した先進的な授業実践例には会場が驚嘆しました。
またオンラインでのプレゼンとして、宮崎県立飯野高等学校 指導教諭 梅北瑞輝 氏により、地域みらい留学や地域協働の探究の学び、カルフォルニアから埼玉大学 人文社会科学研究科・教養学部准教授 長沢誠氏により、コロナ禍を経たリベラルアーツカレッジの現地報告があり、今後の中等・高等教育のあり方を考える機会となりました。
午後は、内閣府クールジャパンプロデューサー、日本薬科大学 特別招聘教授 陳内裕樹 氏による、デジタル変革(DX)の進め方、そして京都大学 企画部長兼プロボストオフィス室長、前文部科学省 総合政策局政策課教育企画調整官 川村匡 氏により、第4期教育振興基本計画を踏まえて、日本の教育とウェルビーイングに関するプレゼンがありました。
協賛企業の紹介を経て、その後のワークショップでは、明治大学名誉教授 阪井和男氏のファシリテーションのもと、会場・オンラインの参加者同士の意見交換が行われました。「生成AIのある時代、教師は何を教えればよいのか」「探究の格差をどう防ぐか」など、AIや探究学習に関するテーマについて小・中・高・大学の教職員や大学生、企業等が1時間以上語り合い、最後にその内容を共有しました。これからの教育のあり方に関する気づきや充実した縦の交流に満足する参加者の声が多く聞かれました(下記参照)。
当日の様子はオンデマンド配信中で、https://gkb230827od.peatix.com/より視聴申込が可能です。申込は10月31日まで。視聴料は2,000円、学生は1,000円(いずれも税込)。
【参加者の感想】
・ふだん、校内に閉じこもった生活なので、非常に新鮮で刺激の多い一日でした。生成AIの影響について、最先端の高校だけでなく、企業や大学でのお考えを聞かせていただいたのが非常に参考になりました。(高校)
・オンライン参加でしたが進行も良かったです!長沢先生のカリフォルニアの事例を伺い大変勉強になりましたし、AIとこれからの教育の安藤先生のプレゼン資料はすばらしかったです。会場の様子がちらっとだけ拝見できていたところが、オンラインからも参加(つながっている)しているな、という感じにさせていただいていました。(大学)
・ChatGPTやAIの最新動向、国の動きまで幅広く知ることのできる素晴らしいセミナーでした。また、ワークショップでは企業・大学問わず1つのトークテーマに沿い深い議論ができ他では体験することのできない経験をすることができました。ぜひ次年度以降も参加したいです。(企業)
・ここでしか聞けない貴重なお話をありがとうございました。特にワークでの活気あふれる様子が印象的。大学の方が多いイメージでしたが高校や小学校教員の方も多くいらっしゃったことが発見でした。縦の交流も増やしていくという理念が実っている証左であり素晴らしいと感じました。(企業)